されど“服”で人生は変わる 齋藤薫

されど服で人生は変わる

相変わらず積読が多いのですが、また最近何冊か読み終わったので、なるほど!と思った部分をご紹介。

されど”服”で人生は変わる

講談社 齋藤薫 著

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ビューティジャーナリストの齋藤薫さんの著書。

突き刺さる書籍タイトルで思わず購入してしまいました。親書サイズで軽くて持ち運びやすいので、通勤時間に読めてしまいます。

1.今、選択肢もいっぱい、情報もいっぱい、服もいっぱい、すべてが飽和状態にあるからこそ、かえって進むべき方向を見失う

宮崎のダイエーでお洋服を買っていた私が、東京の新宿でお洋服を買った日。

目が回るほどお洋服屋さんがあり、森ガールからCancam系からカジュアル系から、スタイルの選択肢も豊富すぎて何が欲しいのか全くわからなくなりました。むかしむかしの話です。

選択肢が多すぎて、どれを選び取ればいいのか、本当に難しい時代ですよね。田舎だとお店は数軒しかないのでその狭い世界でベストを探していれば良かったのですが、都会のお洋服の大海原で次々流れて来る可愛い物たちを取捨選択するセンスも知識もなく、「おしゃれしてるはずなのに綺麗にはなってない・・・」という不毛な気持ちがいつもありました。

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2.感じの悪い同性の視線がバロメーター

「女は、オシャレな女を必ず見る。いや厳密にいうと、自分よりもオシャレな女、自分よりもステキな女は決して見逃さない(中略)わずかでも負けていると思った女は、最低3秒は目を留める。」

「だから、けっこうカンジの悪い同性の視線を複数感じる日は、ちゃんとイケてる日。オシャレしたつもりでもそういう視線をほとんど感じない日は“もったいない女”になってしまっていること、思い知るべきなのである。」

私も綺麗な人やお洒落な人を見るのが大好きなので、あわよくば真似したいと盗み見ているのですが、当の美人側からはバッチリばれているんですね。汗

3.センスはうつる。だから見て見て、見続ける

「視覚は人間の感覚の中でやはりもっとも強く、ちょうど日記をつけるように、見たものの中から印象に残ったものだけを、書き残しておくことができるのだ。だから、服を選ぶ時、そのページが不意に開かれて、無意識の中で似たようなコーディネートができるのだ。人はそうやってセンスを知らず知らず養成していくのである。」

以前、「パーソナルカラー診断を受けたのになぜかファッションがあか抜けないという方は自主練が不足しているかも」という記事を書きましたが、やはり日々目で見てお手本ファッションを脳のデータベースに蓄えることが必要なんですね。

今はオシャレな人のインスタグラムを見たりして、雑誌に頼らずとも無料でお勉強できます。眺めるだけでいいんですから、通勤電車で5分、インスタをチェックすればOKです。色の知識を軸に、コーデのコツを自主練で磨くと本当に素敵女子になれますね。

4.ともかく、人が“服の引き立て役”になってしまうのは、あまりにも損

私もサロンにお越しいただくお客様にもいつも同じことをお話ししています。可愛いピンクのドレスを着て、イジワル女子に「ピンクちゃん」って陰口たたかれたくはないですもんね。似合っていれば服よりお顔が目立ちます。パーソナルカラーをオススメする理由もここにあります。人生の主役は、お洋服じゃなくて自分。「服に着られる」なんて悲しい。

5.人柄は服の配色に出る

「淡い淡いグレーとベビーブルーを組み合わせるというカラーコーディネート(中略)定番とはいえかなりのオシャレ上級者でないとできない色合わせ(中略)直感的にこう思う。こういう色合わせができる人って、きっと相当に頭のいい、精神的にもバランスがとれた完成度の高い人に違いないって」

ペールトーンのグレーとブルーを組み合わせるというのは、パーソナルカラーでいうと「ウインターさんコーデ」をしているということになります。

ビューティジャーナリストの方からもお墨付きをいただけるようなファッションがスッと思いつくようになるのもパーソナルカラー診断のお得な点だと思います。色に限らずとも、何らかの美しく見える法則性を学ぶことは、最短でセンスアップするための必要条件です。

そして「外見は知性」だと思います。素敵な装いの人は素敵な会社でそれなりの地位をもって働いていることが多いですし、女性社員からの尊敬って仕事ぶりと外見の双方が良くないと得られないのが現状かなと。

6.365日同じ顔…は、あり、である

パーソナルカラーでメイクをしていれば、お洋服って案外どんなものでも着こなせてしまったりします。着こなしの幅は本当に当人のセンスによるところが大きい。でも、メイクは色を間違えると一気に老けたり疲れて見えたりします。

なので、毎日似合う色を使ったメイクで同じ顔をつくって、お洋服だけ好きに変えていくのって大ありです。

7.”ちょっと恥ずかしい”くらいの服が、人をどんどんオシャレにする

サロンでは最初のカウンセリングで普段着ているお洋服の色をお伺いしています。皆さん口をそろえて「白、黒、紺、グレー」とおっしゃるんですね。

出る杭は打たれる。いっそ無難にしとこう。

そういう心理のようですが、週末明けの月曜日、無難な服を着て出勤するよりも、「これ素敵!」と着ているだけでウキウキするお洋服を着ていきたくないですか?

憂鬱な時こそお洋服の魔法に頼るべきだと思います。

「店に入って真っ先に目に入ってきた服だけれど、周りの人はこんな服、着ていない(中略)これほど理想的な服はないはずだ。そういう服を、一瞬の勇気をもってエイッと着てしまうことがオシャレ」

たとえば流行のカラースカート。会社で着ても問題ない職場だけど、着づらかったら、私なら「パーソナルカラーが合っているから」と理由を付けて買ってみます。ちょっと背伸びのオシャレをしたいときに、色も形もハズすと大けがしてしまいますが、少なくとも色が合っていればそんなにおかしくありません。奇抜な服だと試着をお願いするのさえ気兼ねしてしまいますが、パーソナルカラーを基に選べば、「色的には絶対に合うもん!」と強い気持ちをもって(笑)店員さんに「あの服を試着したいんですけど…」と言えますよね。

8.着まわしは、平凡のワナである

「買い物のときに”着まわし”を意識しすぎると、無難なものにしか手が出ない。(中略)素人がいつの間にか集めてしまったワードローブを、自分で組み合わせ、自分に着せるのだ。(中略)着まわしへの拘泥が平凡へのワナ…」

「だから、”着まわし服”の代わりに、”頻度の高い服”を買ってほしい」

パーソナルカラーでがんじがらめになってしまっている方は、ぜひこのスピリットを取り入れてほしいなと思います。パーソナルカラーって、自分のシーズンの色であればどれを組み合わせても結構素敵にキマります。

なので、ちょっと華やか過ぎるかな、とか奇抜かな、とかトレンドすぎて会社では浮くかな…と思うお洋服を着こなすのに使えます。無難な色=白・黒・紺・グレーのベーシックカラー以外に手を出す勇気をくれるし、また似合う色でさえあれば、ちょっと変わったカッティングのブラウスやスカートにも挑戦できます。

奇抜な服は小物を合わせるのが大変と思うかもしれませんが、パーソナルカラーで整えたクローゼットには必ず合うアイテムが入っているはずです。スカーフやネックレス、イヤリングなど、普段からお店で見かけたら購入しておくと、ある日突然巡り合う、とっても素敵で自分にとってはちょっと背伸びするお洋服を躊躇なく買って帰ることができます。

…いかがでしたか?

この本は「わかるわかる!私もそう思う!」の連続で900円なんてお安すぎる買い物でした。

今回ブログを書くにあたりまた軽く読み返しましたが、オシャレへのやる気がわいてきますね。それではまた(^^)


ありのままの私に輝きをプラスする
お洒落を習って自分を好きになる生き方を叶えましょう

by Studio Nori 松本典子 

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