私、本が好きなのですが、最近はもっぱら美人について書いてある本を読み漁っております。
本日のテキストはこちら。「美女の正体」下村一喜 著(集英社)。
まずは著者の下村一喜さんの簡単なプロフィールを。
・1973年兵庫県宝塚市生まれ。多摩美術大学卒業。
・渡仏後フランスの「madame FIGARO」誌と契約し、日本人写真家として初めてイギリスの「THE FACE」の表紙を飾るなど、ヨーロッパで活躍する。
・帰国後、国内外の広告や雑誌の表紙、CDジャケット、そして映像分野ではCMやPVの監督も務める。
・宝塚歌劇団100周年記念作品「エリザベート」「ロミオとジュリエット」「ベルサイユのばら」の、総合ヴィジュアルを担当。 2015年、東京都現代美術館に請われ「山口小夜子展」に作品を発表。
当然この素敵な表紙の写真も下村さん本人が撮影されています。不思議で可愛いくておしゃれ。
本書を読んだ感想
「この方の価値観の完成度は一体なんなんだろう…!」と思いました。達観した目線から自分の培ってきた価値観で「美女」をテーマに良い・悪い・こう思う・思わないをハッキリと書かれているという印象で、プロフィールをみるまでは、齢70くらいの伝説のカメラマンがこれまでに見てきた美と女の総まとめをしたんだな~なんてアホなことを考えていました。。
プロフィールを見てわかる通り、下村さんとってもお若いんです。まだ40代。見た目もお美しいです。大変失礼いたしました。汗
でも、70歳くらいになんなきゃこんなに異性のことを断言できないって!といいたくなるほどスパスパ美女について語っています。40代の女性コラムニストが自虐交じりに同じ女性を切るのは大好物ですが、40代の男性にこれをされるとかなりの殺傷能力。いい薬になりました。笑
性別は男性ですが、下村さんは本書の中でもゲイであることを公言していらっしゃいます。女性以外の目線からの美人論は、耳の痛いこと、思っていても女は決して言わない本音の分析も書いてあり、新鮮でした。
p.17 これが美女のグラデーション
簡単に言うと、世の中の女に美女のヒエラルキーはない!あるのは特A美女~C級美女のグラデーションだ!ということらしいのですが、しょっぱなから女をザクッと「美女」という生け簀にいれて、その中を美人レベルで線引きして分類する当たり、面白いです。
しかも、美女の生け簀の中は流れるプール状態で、このグラデーションの中を一日おきに移動しているというのです。今日の「中の上」が明日は「いわゆる美人」になることも可能なんですって。
「え!厳しいこと言われるのかと思ったけど案外優しいじゃないの~♡明日は美人かぁ~♡」と思ったのも束の間、「大多数の女性は自分を〈中の上〉に分類します。自分を〈中の下〉と冷静に判断する女性は少ないですからね。」って書いてありました。。笑
とはいえ、こんなに美に精通していて時代を代表するモデルさんや女優さんとの親交も深い下村さんでも「美女の正体」はまだつかめないなんて美女は奥深いですね。
女の人は美女のグラデーションの中で生きているっていう考えかたは、先日ご紹介した野宮真貴さんの「赤い口紅があればいい」の中の「女はみんな美人と美人予備軍」という考え方とも似ています。
p.92 ファッションはお金で買える人格
◆◆◆
p.92 僕は被写体となる女性の、生き方を写しているつもりです。そしてその生き方は、その女性が身につけているファッションにも反映している。何を着るかは、その女性が何を大事にし、何を選び、何を目指しているかを如実に表すからです。ファッションは大事です。
◆◆◆
p.96 性格や気持ち、頭の良し悪しは、外見からはすぐにはわかりません。人はその人の外見から、それを推測するしかないのです。あなたの着る服の色やデザイン、質感、コーディネイト、小物やアクセサリー、すべてがあなたの一部として認識されます。
自分をどう見せたいか。自分の人格をお洋服やアクセサリーが代弁してしまうとしたら、どんな風に自分を語ってほしいのか。見た目は手っ取り早く変えられるので、まず見た目を整えて後で中身を追いつかせるという素晴らしい近道もあります。
皆さんは自分のことを他人にどう見せたいですか?
・あら、美人!とおもわれたい?
・仕事できるとおもわれたい?ナメられたくない?
・優しく見せたい?かわいくみせたい?
自分をどう見せたいかがわからなければ、少なくとも「どう見られたくないか」を考えるのもいいと思います。
・怖く見られたくない。
・疲れて見られたくない。
・幼く見られてナメられたくない。
・モサっとダサくみられたくない。
次は、どうやったら今あげたことがかなえられるか考えます。
外見から自分の人となりを自分の都合のいいように他人に推測させればいいわけですから、お洋服、ヘアスタイル、メガネ、メイク、アクセサリーを自分の打ち出したいイメージに整えていけばOKです。
でも、よほどセンスが良くない限り、自分の着ているものが似合っているかどうか、他人にどう映っているのか、自分で判断するのは難しいです。
普段のサロンワークでお客様のパーソナルカラー診断をしていても、好きな色と似合う色が真逆という人はとても多く、そのミスマッチのせいで、「ダサくて怖くていつも疲れた冴えない人」というイメージを他人に持たれて困っている方を多くお見掛けします。
本当の私はそうじゃないのに!
と思っても、悪いのはそう他人に勘違いさせてしまうものを身にまとっている自分なのです。。
パーソナルカラーだけではなく、お洋服の形だったり色合わせだったり素材感であったり、人に好印象を与える法則は世の中にいくつも存在します。そのどれか一つで良いので、客観的なアドバイスをくれるプロに自分の見せ方を習ってみることは大切だと思います。やみくもにオシャレをする時間も費用も大人にはありませんから。効率的に外見を変えてみたい方にはお勧めです。
この本に「美女の正体」はこれです!!なんてことは書かれていません。
ですが、下村さんがともに仕事をされてきた世界最高峰の美女たちは少なくともこうで、自分とは全くちがう、けど、今から美人を目指してみればひょっとしたら美女生け簀の中でまあまあイイトコ行けるんじゃないかな??と思わせる一冊でした。
手っ取り早く似合うものや似合うイメージングを知りたいという方はStudio Noriにお越しください。パーソナルカラー診断と骨格診断、そしてメイクレッスンですべてをお教えします。
【紹介した本】
美女の正体
下村一喜 著(集英社)
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